ひなこはひなこの道を行く

嫌でも何でも目に耳に脳に入ってくることたちやお題について好き勝手書いていきます。

Doctor‐X シーズン1

どうも。ひなちゃんです。

今日は先回の通り、ドラマ「Doctor‐X」について書いていく。

 

最初に言っておくが、ひなちゃんは「Doctor‐X」シリーズのファンである。愛故に、少し批判めいたことも記すかもしれないが、それはひなちゃんなりの愛であるとご理解頂きたい

 

それでは、シーズンごとにあらすじと批評を書いていくのでよろしく。

 

Doctor‐X シーズン1


主なキャスト

 

・大門未知子(米倉涼子

「わたし、失敗しないので」と言い切るフリーランスの外科医。その言葉には「医者は失敗しても次があるけど、患者は失敗されたらそれでお終い。だから失敗していい医者なんていない」という彼女の覚悟が秘められている。群れを嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルが彼女の武器。医師免許がなくてもできる仕事は一切しない。論文の下調べ、院長回診教授回診、学会のお供、ゴルフの送り迎え、愛人の隠ぺい工作、飲み会のお付き合い、出世の手伝い、権力争いへの加担などなどすべて絶対いたしません。と書かれた契約書を病院毎に配っている。いたしませんの内容はシーズンごとに加わることもある。握手でさえもいたしません。患者のバックから保湿液を取ってほしい、や、お茶入れて、など些細なことでさえいたしません。なぜなら医師免許がなくてもできるから、という理屈。麻雀、クラブ通いが好きなよう。神原晶を父親のように慕い、いつもは冷静沈着、クールであるが、神原晶の前だと子供のような言動を見せることもある。特技・手術、趣味・手術。三日メス持たないと禁断症状で手が震える。ほんの少しの病気の兆候も見逃さない。歯医者に何度も通っていることから脳腫瘍を、痛みが血管に沿って動くのに気づき血管内のタイルの破片を、難聴や顔面の痛みから脳腫瘍を見つけたりなど。そして、手術が始まってからも、臨機応変に術式変更することを厭わない。また、突拍子もない術式を考えたりする。例えば、筋線維芽細胞種の手術では、多臓器体外摘出術という術式で、通常では根治できない、不可能な手術も成功させる。術式が確立されていない危険な手術に果敢に挑戦する医師がいるという。人は敬意と皮肉を込めて彼らをこう呼ぶ「Doctor-X」。果てして大門未知子は、「Doctor-X」なのか?


神原晶(岸部一徳
大門未知子の所属する「神原医師紹介所」の所長。ベンケーシーという名の猫を溺愛している。未知子が手術を成功する度に、メロンと高額な請求書を院長のもとへ持っていく。時には未知子が執刀した手術の手柄を正規の医局員に譲る見返りに口止め料をせしめることもある。毎回の報酬がいくらなのか、未知子は知らない様子。ネコババしているのか、搾取しているのか・・・?何のために毎回法外とも言われる報酬を請求するのか・・・?過去に外科医をしていたが、のちに医師免許を剥奪されている。どうして外科医を辞めたのか・・・?未知子から聞かれても絶対に口を割らない。大門未知子のたった一人の師匠。未知子の父親が潰した病院の借金を肩代わりし、未知子に返済させている。未知子の父・大門寛と毒島医院長とは医大時代の同期。わたしはお金が大好き、毒島は権力が大好き、その点、大門寛だけは本物の医者だったと語っている。プライベートではなぜかオネエ口調

久保茂(竜雷太
帝都医科大学付属第三分院院長。カンファレンスにて、とある患者の術式を自らが考案したという開腹を伴う久保術式で行うと発表。しかし未知子は開腹ではなく腹腔鏡での術式を提案するも久保は聞く耳を持たない。手術中、脳梗塞を発症し倒れ、助手についていた医師たちが久保院長の治療に向かったため、麻酔科医と研修医とオペ看しかいない中、患者が置き去りになる。研修医が手術を続けようとするも、突然患者の意識レベルが低下。原因不明の意識レベルの低下に一同困惑する中、手術室の扉が開き、未知子が登場するや否や全員ホールドアップ!とオペ室にいた全員に言い、この手袋に全員付け替えてと、そして部屋の喚起を最大限にしてと指示。患者はなんと、ラテックスアレルギーだった。意識レベル低下の原因は、ラテックスアレルギーによるアナフィラキシーショックだった。久保院長の術中使用していた手袋はラテックスを配合したもので、その手袋で開腹し、臓器に触れたためアナフィラキシーショックを起こしたのだった。患者のカルテを隅々まで読み、ゴムを扱う工場の社長をしている患者がラテックスアレルギーを起こす危険があることを、未知子だけが察知していたのだ。未知子により手術は成功したが、カンファレンスで未知子の提案した通り、腹腔鏡で手術していれば、ラテックスを配合した手袋で手術しても、アナフィラキシーショックによる意識の低下は免れたかもしれない。意識が戻った後、手術の続きを未知子がやったと知った久保院長は、未知子を呼び、やはり開腹にして正解だっただろう?と問うもいいえ、やはり開腹は避けるべきでしたと返し、それに激怒した久保院長は未知子に解雇を言い渡す。脳梗塞の後遺症で半身麻痺となり院長の職を辞する

毒島隆之介(伊東四朗
久保茂元院長が退いた後、帝都医科大学付属第三分院院長に就任。何の思惑か、久保元院長に解雇された未知子を再雇用した。神原晶と未知子の父である大門寛とは医大の同期である。未知子の父が開業していた「大門診療所」を潰した張本人。帝都医科大学の本院である東帝大学病院の第二外科教授選で未知子の父の大門寛に資金を提供するよう頼んだが、毒島の外科医としての質を見抜いていた大門寛はそれを断った。そして東帝大学病院の第二外科部長になった毒島は、そのことを根に持ち逆恨みし、東帝大学病院の系列の病院や他の関連病院に根回しをして圧力をかけ、大門診療所からの紹介患者は受け入れ拒否されるようになった。大病院から縁を切られた大門診療所は、あっという間に患者が減り潰れてしまう。そして、大門寛は亡くなった。最終話では、病院の立て直しのため第二外科の解体を宣言したのち、自身も院長を解雇となり、未知子のオペをする姿を見て、出世や権力のことばかり考えていた自分が医者であることを思い出し涙を流す。未知子が病院との契約が切れた後、神原医師紹介所に姿を現し、未知子に君の手術を見て、ある医師を思い出した。あなたのお父さんです。その若さでそれだけの技術を得るには、相当の努力と血を吐く思いをしたことでしょうと労いお父さんの墓参りに一緒に行ってほしいと頼むが、もちろんいたしませんと断られた。この時、様々な思いに駆られた未知子は一粒の涙を流した。それまで毒島は、「Doctor‐X」は大門未知子であると思っていたようだが、ある写真を見て「まさか、本当のDoctor‐Xは・・・!?」と、シリーズ通して本物のDoctor‐Xの正体に気付いた唯一の人物である。

鳥井高(段田安則
帝都医科大学付属第三分院第二外科部長・教授。妻子がいるが、秘書を愛人にしている。身長が低く手術台に届かないため、自身が執刀する際には専用の踏み台に乗りオペをする。手術の腕は研修医並である。のちに妻となる七子の盲腸の手術をした際、下手である故にでこぼこした傷あとが七子のお腹に今でも残っている。手術が下手なのは本人も自覚しており、研究と論文執筆で出世の道を切り開くことを決めているようだ。最終回では、肝門部胆管癌ステージⅣであると発覚するが、未知子により命を救われている。この際、妻七子から肝臓を移植された。院内政治の為でなく、心から鳥井に助かってほしいとの七子の思いがあった。

加地秀樹(勝村政信
帝都医科大学付属病院第三分院第二外科講師。腹腔鏡の魔術師と言われるほど腹腔鏡のスキルは抜群。大学病院の手術場には札束が転がっているが信条。そのくせメディアに取り上げられた際には僕にとって手術とは、プレイスレスのライフワークですと嘯く。出世よりお金を選ぶため、同期の医師より出世は遅め。未知子の傍若無人な態度には反感を抱いており、未知子をあいつは大門じゃなく、悪魔の医者デーモンだと、未知子のことをデーモンと呼ぶ。第二外科が解体されたあとは、帝都医科大学付属高松24分院へ移動となる。僕は医局は辞めません。大学病院の手術場には札束が転がってますから

原守(鈴木浩介
帝都医科大学付属病院第三分院第二外科医局長・助教。加地とは仲がいい。患者の心に寄り添う温かい医療を目指しており、患者に対しても物腰柔らかく接している。手術の技術は伴っていない。寄り添っても病気は治らないと未知子に指摘されたことがある。基本気が弱い。第二外科が解体されたあとは、系列の旭川ふれあい病院へ移動となる。僕は旭川で患者の心に寄り添う温かい医療を目指します

森本光(田中圭
帝都医科大学付属病院第三分院第二外科助手。新米の研修医。手術では常に第三助手で吸引や雑用ばかりやらされている。未知子に憧れており大門先生みたいなかっこいい外科医になりたい どんな患者も治せる医者になりたいとの目標がある。実家は総合病院をやっているが、実家の病院を継ぐ気はないらしい。第二外科が解体されたあとは千葉の研究施設へ移動を命じられたが断り病院を辞め、海外に留学する。僕は実家の病院は継ぎません。大門先生のような医師を目指します。かっこいいからです

城之内博美(内田有紀
帝都医科大学付属病院第三分院麻酔科医助教。同じ病院の小児科医で准教授の元夫・岸田と別れ、シングルマザーで娘の舞を育ててる。未知子の急な術式変更にも対応できるほど麻酔科医としての腕は確かで、未知子に信頼されている。困難な手術の時には、休日にも関わらず未知子に呼び出され麻酔科医として就くこともあり、その際はベビーシッターとして神原晶が舞の面倒をみたこともある。病院組織をうまく渡り歩くが、組織自体には決して媚びない。第二外科が解体されたあとは、名古屋の系列病院へ移動を命じられたが、舞との生活を優先させるため医局を辞め、未知子の薦めもあり神原医師紹介所に所属することになる。わたしは本日付けで医局を辞め、フリーになりました。ぜひよろしくお願いします。ベビーシッターもやってくれるんですよね?

ストーリー
舞台は帝都医科大学付属第三分院。本院である帝都医科大学病院からは植民地扱いされている。人事権も帝都医科大の思うがままだ。第三分院院長である毒島でさえ、本院の駒でしかない。そうとは知らず、第三分院の立て直しに策を講じ、利用できるものは何でも利用し、本院へ戻るタイミングを虎視眈々と狙っている。その第三分院に派遣された、フリーランスの外科医・大門未知子。このシーズンは、大門未知子VS毒島医院長というシンプルな構成だ。毒島医院長は恐らく、大門未知子を利用するだけ利用して、危うくなったら切り捨て排除し潰すつもりだったのだろう。憎き大門寛の娘なのだから。しかし結果は、返り討ちに合うどころか、本院の手の平で権力の持つ魔力に翻弄され、踊らされていた自分の愚かさに気づかされ、自分が医者だと言うことを思い出したという。権力も職も失ってしまったが、医者として人間として、大事なものを取り戻せたようで、ある意味、大門未知子に救われたのかもしれない。このシリーズの最大の山場は、もちろん鳥井教授と妻・七子の生体肝移植だろう。命に院内政治が介入してしまい、危うく鳥井教授は命を落とすとこだった。わたしが一番好きなエピソードは、第五話だ。足が痛いから手術してほしいと未知子に頼む少女。だが「子供は小児科」と未知子は相手にしない。しかし、痛みがお腹だったり足だったり、痛いとこが移動することを不思議に思った未知子は、少女に携帯を渡し、痛くなったら痛いとこの写真を送るよう言う。その時、少女の膝に傷を見つけ、銭湯で滑って転んで第三分院に搬送されたことを知る。その当時、内臓損傷で大変危険な状態だったが、小児科の相馬教授の執刀により手術は無事成功。なんの問題もなかったという。相馬教授も少女の主治医・岸田(城之内博美の元夫)も忙しい両親故に愛情不足からくるストレスが原因と譲らない。岸田の元妻・城之内博美も岸田にもう一度だけ、少女の検査をと頼み込むも、相馬教授へ付き添って学会へ行ってしまう。それでも未知子は、少女から送られてくるメールの痛い箇所を注意深く観察し、痛みが血の巡りに沿って移動してることに気付く。そして、少女が銭湯で転んでケガをした際に、タイルの破片が血管に入り込み血の流れに沿って移動し炎症や血流障害を引き起こしていると結論付ける。そんな時、胸の下が痛いと少女からメールが入る。タイルの破片が心臓へ到達しようとしているのだ。急いで取らないと危ない。全身麻酔下で全身X線検査で血管内の破片を見つけ、3分で摘出完了。痛みもなくなり元気になった少女が笑顔で言う。未知子と博美先生だけが、わたしの言うこと信じてくれた。患者の些細な症状の訴えでも、気のせいとか、ストレスのせいとかにせず、「痛いのならどこかが悪い」そんな医者としての基本姿勢を崩さず、患者のために出来ることは全部する、そして原因を突き止め治すという未知子の医者としての原点を垣間見れた気がする。レンタルでもオンデマンドでもいいので機会があれば視聴してほしい。そして自分が少女の立場だったら・・・未知子のような医者に出会いたくなるだろう。

 

以上、Doctor-X シーズン1のわたしなりのレビューでした。

ご静聴ありがとうございました。

 

次回はDoctor-X シーズン2についてです。

ではまた次回。